フィッシングカヤックの選び方
SINK(シットイン)かSOT(シットオントップ)か?

シットオントップカヤック

一般的にシーカヤックは、SINK(Sit In Kayak)といわれるシットイン・カヤックとSOT(Sit On Top)といわれるシットオントップ・カヤックに大別されます。そのほかにも、組み立て式のフォールディング・カヤックや、空気で膨らませて使うインフレータブル・カヤックなど用途に応じてカヤックの種類も多様化しています。日本にカヤックが導入された経緯からシーカヤックといえば転倒しやすいSINKがまずイメージされるかと思いますが、フィッシングカヤックとして人気があるのはSOTカヤックです。SOTカヤックの多くは、ロトモールド成型によるポリエチレン製でできているため、比較的軽量であり衝撃に強く耐性に優れています。また、中空一体成型の不沈構造のため、安全性が高いことが特徴です。現在その多くは輸入品であり各社様々なタイプの製品をリリースしていますが、それぞれに特徴や仕様が異なります。主観的ではありますが日本で販売されているSOTカヤックの中でフィッシングカヤックとしての機能を備えているのは、残念ながらまだ数社のみだと考えています。フィッシングカヤックとそれ以外のカヤックの見分け方のひとつとしては、トランスデューサー・ホール(魚探の振動子ソナー部分)の有無です。最新のフィッシングカヤックには、変形ハル(船底)が採用されており、釣りとパドリングを両立する十分な安定性とスピードが確保されています。

カヤックを選ぶ際には、フィールドやターゲットの魚種、釣法の他に自身の体力や体の大きさに合わせて長さや幅、装備を基準に選んでいきます。日本のフィールドでは、静水で3m前後、沿岸で4m程度のカヤックが一般的ですが、自分が納得した艇を手に入れるには、試乗会に参加してエキスパートの意見を参考に実際にカヤックに乗って見るのが一番いい方法です。パドリング&セーフティー・アドバイザーのいる全国のJ-フォースカヤック取扱店で、フィッシングカヤックの試乗の申込が可能です。